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観光クルーズ客船の経済効果について、

更新日:2019年5月24日



観光クルーズ客船がもたらす経済効果については、各地域それぞれが期待するところだろう。クルーズ客船が寄港するたびに、1つの寄港地で欧米人や日本人客は、1人当たり数万円を消費するとの情報がある。近年、日本の主要新聞においても観光クルーズ客船に関する記事が見られるように、日本人のクルーズ旅行が定着しつつある。


国土交通省海事局発表の資料によると、日本人のクルーズ人口は31万5000人(2017年数値)で、10年前に比べると倍増し、世界周遊や、フライ&クルーズ、手頃な価格帯などそのバリエーションが増え、富裕層やシニア以外にも三世代やカップルの利用が広がっていることがその背景にあるようだ。ただ、その中でも一生に一度は体験してみたいと憧れを集めている客船の1つが、“海の女王”と呼ばれるクイーン・エリザベスという豪華客船だ。日本での寄港地も増やしており、秋田での寄港においては、JR東日本がクイーン・エリザベスを見に行くための臨時列車を運行し、多くの人で賑わったほか、青森では寄港に合わせて県産酒の試飲会が行われるなど、地元も“海の女王”効果を最大限に活かし官民で盛り上げようと尽力している。


河北新報(2019年4月23日付)によると、クルーズ旅行客を乗せた英国籍の豪華客船「クイーン・エリザベス」が22日、東北で初めて、秋田市の秋田港に立ち寄った。その寄港を記念する式典が現地であり、希望者から抽選で選ばれた秋田県民50人が船内を見学した。この歓迎式典においては、サイモン・ラブ船長が「初寄港を大変光栄に思う」と語り、そして佐竹敬久秋田県知事は「今日が特別な一日になることを願う」と歓迎の言葉を述べた、とのこと。報道関係者にも公開された船内には、約8000冊の本をそろえた図書館、男性のジャケット着用が原則のレストラン、プール、カジノ、劇場などがあり、重厚かつ華やいだ雰囲気で、利用客が高級感のある船旅を存分に楽しめる空間が広がっていた、との紹介記事が見られる。


「観光クルーズ客船の経済効果」について、さらに河北新報(2019年04月06日付)を見ると、2017年8月に山形県に外国籍として初寄港したイタリア船籍の大型クルーズ船「コスタネオロマンチカ」の乗客1人当たりの消費額は酒田市内で9661円だったことが市の調査で分かった、とのことで、その消費額9661円の内訳は、観光4286円、買い物

3793円、食事1582円で、17年度に酒田港に寄港したクルーズ船の乗客は計4405人だとすると、酒田市内で総額4256万円が消費されたと推計される。

 また、青森地域社会研究所(青森市)は、17年の青森港のクルーズ客の消費額を9379円と試算。そして、東北経済連合会は、同年仙台港に寄港した米国クルーズ船「セレブリティ・ミレニアム」の乗客の消費額を1万3559円と推計した。また秋田県によると、同年8、9月に秋田港に寄港したクルーズ客の消費額は、それぞれにおいて1万1000円、

1万5000円だったという。


観光クルーズ客船の寄港がもたらす経済効果については、各地域それぞれが期待するところだと思われるので、上記のような歓迎式典や、イベントを同時開催することにより、観光・地域活性化していくことが期待されるところだろう。



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